定年間際で就活…ではなく「終活」を
パッと見た感じでは就職活動に関する書籍かと思いきや、よく見ると「終活」とあります。
終活というのは、人生のゴール地点が見えてきた段階で行う準備活動のこと。
つまり、これから働こうという若者ではなく、これからどうやって死を迎えるかという年配者のためのものです。
具体的にはお葬式のやり方、お墓のこと、財産分与は当然として、残された家族や友人へ向けたメッセージを残しておいたりもします。
これを聞くと、遺言状と同じではないかと思ってしまいますね。
しかし遺言状の場合、葬儀が終了し、ひと段落してはじめて開封されることが多いのです。
それでは本人が生前、どういった葬儀内容を希望していたかという情報を伝えることができません。
もちろん、自分が死ぬ前に葬儀の内容について相談できないこともありません。
ただ、それはなんとなく縁起が悪いから嫌だという人もいますし、家族に向けた自分の本心を生前に伝えるのが恥ずかしいという方も多いはず。
それなら、手紙という形であれば妻や子供、あるいは孫への純粋な思いを残しやすいのではないでしょうか?
実際に終活をやってみて、葬儀にどれだけの費用が掛かるのか、財産がどれくらいあるのか。
知っているつもりで把握できていなかった様々なことが浮き彫りになってきたという人も多いようです。
自分自身の死をシミュレートするというのは、あまり気が進まないところもあります。
それでも、人生の終盤に差し掛かるにあたり、ゴールの瞬間とその後を明確にイメージしておく。
これは残された家族への負担を如何に減らすかを考える、という意味でも重要な仕事になりそうですね。
荒木 太輔
私たちは、「本当に建てて良かったな」と思っていただけるお墓づくりをお手伝いするため、お墓の情報を提供してまいります。