五輪塔ってなに?
五輪塔ってどういうもの?
石屋さんの展示品などを見たときに、通常の和型や洋型とは別の、変わった形をしたお墓があるのを見たことがありますか?大きく5つの石で構成されているそのお墓が「五輪塔(ごりんとう)」というお墓になります。
この五輪塔、私「中村」は個人的に大変好きなお墓です。形が格好良いですし、国産の石材で職人が制作した五輪塔には、大変な趣が感じられます。もちろん通常の和型も然りですが。
さて、では五輪塔とは一体何なのでしょうか。以下で解説していきます。
五輪塔にはどういう意味があるの?
実は今から500~700年前、つまり鎌倉時代から室町時代には、お墓と呼ばれるものの大半が、この五輪塔だったと言われています。皇族や貴族、また武士から庶民に至るまで「お墓」と言えば五輪塔だったそうなので、その認識度は想像することができます。
以降数百年に渡って五輪塔はまさにお墓の代表的な存在でした。
五輪塔には大きく5つの石の組み合わせによりできており、それぞれに要素があります。
上から「空・風・火・水・地」です。そして実際に建てる場合は、和型と同様に芝台や中台がつくことが多いです。
この5文字が意味するのは仏教による5大要素なのですね。元となるのは、宇宙の構成要素だと言われています。
五輪塔はいつ建てるの?
五輪塔は考え方として「供養塔」とも言われています。石屋さんとお話ししたときに「供養塔」と言われることがあれば、五輪塔のことをイメージしていただいて大方は問題ありません。つまり先祖代々を供養するためのお墓として現在は一般的に認識されていることになります。
またよく言われることとして「●十年以上経った仏様は五輪塔で供養したほうがよい」というものがあります。
一説としてはもちろん正しい云われだと思うのですが、石屋さんの間では、特に深く気にする必要はないと言われる方が多いと感じています。つまり皆さまの祖父母のために五輪塔を建ててあげても良いですし、最近お亡くなりになった方のために建ててあげるのも良いとお伝えすることができます。
五輪塔を建てられる石屋さんは?
五輪塔をつくるのは、通常の和型よりもその形状からして高度な技術が必要となります。職人が自社で施工をしている石材店であれば、まず間違いなく五輪塔をつくることはできます。ただ一方で、中国などの海外の工場から輸入して取り付けるだけの石材店の場合ですと、五輪塔の制作は叶わないか、もしくは金額が高くなってしまう可能性がありますね。
「お墓探しナビ」でも何回かご紹介している「日本墓石店100選」ですが、こちらに掲載されている墓石店であれば、殆どで五輪塔をつくることができます。
以下に簡単に制作実績をご紹介いたしますので、気になる方はぜひご覧いただければと思います!
日本墓石店100選はこちら
中村 裕貴
「建てて良かった」と思える、感謝の気持ちで先祖供養ができる、そんなお墓づくりのお手伝いしたいと思います。