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霊園・墓地の掲載数:4857件/更新日:2024年04月19日

滝根みかげ石


滝根みかげ石って?

福島県では大変多くの墓石材を採掘することができます。国内有数の「国産銘石」の産地として知られています。
そんな福島県で採掘され、多くの墓石にも使われているのが、この滝根みかげ石(たきねみかげいし)です。

滝根みかげ石と名前がついておりますが、大滝根山で採掘できるという訳ではありません。
採掘場所は福島県浜通りにある「桧山」という山になります。

滝根みかげ石は石目が細かく、水を吸いにくい特長があります。またほとんど錆がでないので、長持ちする墓石材として知られています。

 

滝根みかげ石の震災被害の現状

福島県で墓石と聞いて「放射線」による影響を心配される方もいらっしゃると思います。

2011年の原発事故以来、福島県の墓石材採掘事業は、そのほとんどの会社では一時期休業する事態に見舞われました。
しかし現在では多くの採掘場で、それまでと同じように活気を取り戻し、また採掘量としても水準と取り戻しています。
この滝根みかげ石が採掘される桧山でも、月に1000才(※)程度の採掘がされています。

ちなみに採掘された石材は、実はそのほとんどが捨てられてしまうのです。
採掘された石材がお墓など実際の仏製品に使うことができるのは、10%程度かそれ未満とも言われています。
これは墓石加工の段階で、墓石に使用できる条件をクリアできない石材が80%~90%程度あることを意味しています。
それだけ、墓石になる石材は少量ということが言えますね。

(※「才」とは墓石材で使われる単位のことで、30cm立方のことを指します。)

少し逸れましたが、実は墓石材に関しては「放射能」の影響は気にされなくて大丈夫です。
福島県における「放射能」の現状はもちろん深刻な状況であり、完全な除染が難しい土は一切の使用を禁止されています。
しかし墓石材の場合、水やお湯で洗えば「放射能」は落ちてしまうので、採掘が再開されてから今日まで、全国に向けて検査を通過した上で、出荷がされているのです。

 

滝根みかげ石のこれから

上で述べた通り、墓石材に関しては「放射能」の影響はほとんどないと言って問題ないかと思います。
もちろん、採掘業者は命を懸けて石材の採掘をしているため、「放射能」検査などには余念がありません。
今後もぜひご心配なく滝根みかげ石をはじめとした福島県の銘石をご用命いただければと思っております。

私中村も再三申している通り、日本に生まれて日本で育った以上、やっぱり「国産墓石」で建てたいという方は本当に多いと思います。
例えば福島県出身の方におかれましては、ぜひお世話になる石材店において、この滝根みかげ石で注文されてみてはいかがでしょうか。

中村 裕貴

「建てて良かった」と思える、感謝の気持ちで先祖供養ができる、そんなお墓づくりのお手伝いしたいと思います。